「開発K」:岡田氏が経営者としての復活にこだわるのは、以前から手掛けていた『カジノビジネス』が大きく影響しているようですね。ユニバといえばフィリピン・マニラでカジノ運営も手がけているのは有名です。上半期の営業損失は70.6億円と大幅な赤字でしたが……。
「編集B」:しかし、VIP向けのカジノフロアは順調に売上を伸ばしていて、ラグジュアリーホテルも稼働率が増加していると発表しているからね。統合型リゾート施設『Okada Manila』も来期早々のグランドオープンに向け作業を進めるなど、カジノリゾート事業は巻き返せる可能性もある。執着する気持ちも分かるよ。
「ライターA」:それに対して本業の遊技機事業は、本当に厳しい状況に追い込まれている印象です。上半期における営業利益は18.1億円で前年同期比92.5%減となっていますね。
「開発K」:大きな要因は、6タイトルを販売したパチスロが不評だったことでしょうね。『ミリオンゴッド☓猪木』の業界最強コラボで話題となった『イノキロードトゥゴッド』も、ボーナスで始まる驚愕のART連鎖が魅力の『SLOTデビルマンx』も話題にはなりましたが厳しい結果に……。
もちろんユニバーサルだけではなく、業界全体が5.5号機での成功には苦しみました。期待されたサミーの『北斗の拳』もそうですが、他のメーカーにも酷評を受けた機種は存在します。ただ、それを考慮してもユニバ系列に対する評判の悪さは目立っている印象です。「ライターA」:新基準機では、実績がある人気シリーズを含め発売する機種がユーザーの支持を得ることができませんでした。パチスロ界へ金字塔を打ち立てた『ミリオンゴッド』を筆頭に、『バジリスク』や『沖ドキ!』『魔法少女まどか☆マギカ』など、多種多様なヒット作を量産してきた実績は申し分ないですが……。
「編集B」:しかし『バーサス』『HANABI』などノーマル機は、今でも稼働率は高いよ。今後は出玉規制の影響が少ないノーマル機への需要が高まると予想されているから挽回もあるとは思うけどね。
「ライターA」:確かにその可能性もありますが、今回の『週刊新潮』で取り上げられていた岡田氏の『十数年前からパチンコ事業から脱出したいと考えている』という発言が気になります。
「編集B」:その理由は『カジノへ本腰を入れるため』と報じられていたね。仮に経営復帰となれば、落ち込んでいる遊技機事業の縮小が検討されることは間違いない。そのような状態で、ユーザーの信頼を取り戻せるような機種を開発できるかは疑問だよ。
「開発K」:パチスロ6号機への期待は、ただでさえ低いですからね。仮に岡田氏が復帰した際には、最大手ユニバの地位は危ういものになってしまうかもしれません。パチスロ事業から撤退する可能性も、あるのではないでしょうか。
新基準以降のユニバのラインナップを見直してみましたがアクロスのノーマル機以外はほぼ全滅って印象でしたね…
中でもアステカ、バジ3、ポセイドンのズッコケっぷりは際立っています。そら前年比92.5%も落とすわ!!
辛うじてまどマギ2がプチヒットしたといった印象でしょうか…
それでも様々な人気シリーズを抱えているメーカーなので撤退はしないで欲しいなーってのが打ち手としての率直な意見です(´・ω・`)